木材の含水率のせいで完成後大きな影響が!? ~木についてVol.4~

群馬県での家づくりは無垢スタイル

2022.10.07 Fri

こんにちは!お久しぶりです!
建築コンサルの森園です!

最近バタバタしていて少しブログをお休みしておりました。

そういえば、「木について」シリーズが途中だったような…。
と過去のブログを見てみると3ヵ月も休載していました!(;^ω^)
気になられていた方、すみません!
 

今日は「木について」シリーズの最終章!

【含水率】について話をしていきます。

含水率は気にされている方が少ないので
重要性を伝えていければと思います!!!
 

過去のブログを紹介します

木の産地は特に重要です。

 

「含水率」とは…

 
木に含まれる水の量の事を言います。

木は一度伐採された後、乾燥していきます。
木材は乾燥していくほど強度が高くなりますので
時間が経つほど強度が増していきます。
例えば、檜は伐採後の200年で2〜3割ほど強度が増し、その後1000年かけて徐々に強度が弱くなるというデータもあります。

乾燥していくと強度が増していく理由は
「セルロースの結晶化」というものが関係しています。

セルロースの結晶化…?
ナニソレ…。オイシイノ?(´・ω・`)

ヴァイオリンやギターなどが好きな方はご存じかもしれませんが
普段の生活で絶対聞かない言葉ですよね(;^_^A
大丈夫です!解説していきますのでご安心ください!!
 

大きく分けて2回の工程に分けて説明します

伐採したばかりの木材はスポンジのように保水能力があり
たくさんの水を吸い込んでいます。

その水の中でも
「自由水」:結合水ではない木に含まれる
(あまり水分細胞壁のつなぎに関係していない水分)
「結合水」:細胞壁をつなぐ水分
の2種類あります。
 

 
こんな感じで構成されています!
この絵、伝わりますかね…(;´・ω・)
下手な絵ですみません!笑

この細胞が時間が経つにつれて…
 

自由水が蒸発

 

 
自由水が抜けてくると細胞壁の収縮が始まります。
収縮すれば収縮するほどだんだん密度が高くなっていきます。

見た目の変化で言うと
反ったり、ひねったり、小さくなったりしていきます。
 

自由水が抜けきると「結合水」が蒸発

 

 
結合水がなくなっていくと
次は細胞同士が結合し、
最終的には最も強い細胞壁が凝縮をし続けながら
残っていきます。

強い部分だけが残り、密度も高くなっていくと
強度が上がっていくのも納得です。

そして「含水率」の高い木は
耐久性が弱く、時間が経つにすれ反ったりくるったりしてしまうわけです…。

無垢にこだわって選んだ素材が将来悪くなってしまうなんて悲しいですよね( ;∀;)
いろんな会社さんに回るとき、必ず「含水率」も確認してみてください!
 

無垢スタイルの木材は、含水率20%以下

今回はマニアックな話も混ざりましたが
イメージつきましたでしょうか?

無垢スタイル建築設計の無垢材では提携の無垢材乾燥工場からの協力もあり、含水率20%以下の無垢乾燥材を使用しています。
そのため「反り」や「割れ」などを未然に防止しております。

一生に一度の家づくりで後悔しない為にも
全力で情報共有していきます!
ではまた!!!

無垢材の家のいいところ

無垢材は、人と同じように呼吸します。良質な木造住宅はほとんど「無垢材の家」です。多くの木造住宅が集成材と加工材を多用しています。無垢材の家のメリットは湿度が保たれるということです。
無垢材の家のいいところはこちら

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